採用エージェント説明会「IDOMのCaaS/MaaS戦略」
先日、いつもお世話になっている採用エージェント様向けに、採用説明会を開催いたしました。当社からは、採用に関するキーパーソンが全て登壇し、約1時間半の間、経営戦略、採用戦略、プロダクトの詳細まで、余すところなくお話させていただきました。オープニングの「IDOMのCaaS/MaaS戦略」を、包み隠さずレポートしていきたいと思います。
開催趣旨
2016年にガリバーインターナショナルから「IDOM」に社名変更したのが約2年前。デジタルトランスフォーメーションを基盤に採用要件も改め、多くの採用を行ってまいりました。
そして現在、成長戦略も次のフェーズに入り、改めてエージェント様により深く当社の今を知っていただき、一緒に新たな世界を作り上げていって欲しいという思いから、本説明会の開催に至りました。
開催時間は18:30から。ちょうどお腹の空く時間帯なので、私たちなりにエージェント様をおもてなしさせていただきました。
【IDOMからのおもてなし】
昭和2年創業の「天のや」の玉子サンド。2015年〜2018年までミシュランガイドに掲載されるほど有名なお店の一品をご用意し、エージェント様をおもてなしさせていただきました。ふわっふわの出汁巻き卵とからしマヨネーズが絶妙な美味しさでした！
さて、本題である採用説明会でお話した内容レポートになります。
執行役員 北島 昇 経営戦略室・人事・広報カスタマーサクセス担当
決意の社名変更
北島「これまでクルマの売買、流通を主軸として頑張ってきたのですが、プラットフォームやIT、Web領域などからどんどんと新たなプレイヤーが入ってきています。また、クルマ業界は、『自動化』と『サービス化』ふたつの大きな流れがあります。こういったことに立ち向かうため、社名変更もして体質改善を進めています。」
社名変更から2年間、採用にも注力してきました。
北島「会社を変えようとしている段階なので、As-isの文化、To-beの文化のどちらにフィットさせるのかという悩みもあり、苦労して採用していた歴史があります。パフォーマンスを発揮させる場を持たせることができなかったり、能力やスキルのマッチングミスもあったり。エージェントの皆さまの力もお借りし、さらに力となってくれる人材が集まってくれればと思っています。」
経営戦略室 CaaSプラットフォーム推進責任者 天野 博之
成長戦略における重要局面
天野「皆さん、こちらの天のや玉子サンドを召し上がりながら聞いてくださいね。玉子サンドが大好きな天野です（笑）。今、IDOMの成長戦略を３ヶ年の間に実現させるための、極めて重要な局面の採用活動をしていると感じています。
2018年6月15日に『経済財政運営と改革の基本方針2018について』が内閣府で閣議決定がされました。端的にいえば、日本の成長投資の領域が定められたということ。この中の生産性革命の実現と拡大という項目において、初めて『MaaS』という言葉が使われました。
MaaS＝Mobility as a Service
MaaSとは、次世代モビリティシステムの構築プロジェクトのこと。文書内では『まちづくりと公共交通の連携、自動車走行と新技術の活用、買い物支援、見守りサービスMaaSなどの施策連携により、利用者ニーズに即した新しいモビリティサービス都市、地域をつくる』と記述されています。国家予算から日本におけるモビリティサービスへの補助金、従来他国と比較して強い規制の敷かれていたモビリティへの規制緩和などが加速していくと予測しています。
私たちは国へも働きかけ、新しいモビリティサービスをつくることに邁進している現状です。」
他業界プレイヤーがモビリティサービスへ参入
天野「これまでは、モビリティ＝クルマ自体のテクノロジーの進化というところにだけフォーカスされていました。しかし、トレンドとなっている『自動運転』によってドライバー不在で行きたい場所へ連れていってもらえる世界がすぐ近くまで来ているーーそのような流れから、カスタマーのニーズにあわせて、クルマ以外にも公共交通を含めたモビリティサービス全般、つまり移動手段全てにおいてのサービス化というものが進んで来ています。そのため、さまざまな企業、業界のプレイヤーがこの産業へと参入している現状にあると言えます。」
マーケットのトレンドは「所有」から「利用」へ
天野「一方で、クルマに限ったことではありませんが、マーケットのトレンドとは所有から利用へとシフトしつつあります。IDOMのコアケーパビリティは、中古車卸売・小売です。最近では、新車や海外における国内アセットの転換を行ったり、付帯事業として保険やクルマに付随する商品の販売なども行っていますが、あくまでも従来のバリューチェーンの中でのビジネス展開。MaaSや現在のマーケットトレンドを考えたとき、これではまだ足りない状況でした。クルマ自体の活用のされ方が多様化することで、『売る』『買う』のビジネスモデルから『貸す』『借りる』、そして『使う』というところまでふまえた、新たなビジネスモデルへの変化が急がれていました。
サブスクリプションモデルの誕生
IDOMは2016年にサブスクリプション型（NOREL）の新たなサービスのローンチし、クルマを『買いたい』までには到らない『使いたい』『借りたい』という人たちとクルマを繋ぐという、既存ビジネスでは接点を持つことができなかったお客さまたちと接点を持てるようになりました。
また、これまではクルマを買いたい人だけが店頭に来てくださっていて、クルマを借りたい人というのは他社のカーシェアサービスを使っていたのですが、今後はそういったカスタマーにも接点を持っていくことが必要だと感じています。カスタマーとクルマの情報をきちんと補足していき、これがある種のプラットフォームになるということも想定しています。」
「CaaS」ナンバーワン企業となる
天野「まずIDOMは『CaaS（＝Car as a Service）』という領域において、国内でナンバーワンにならなければならないと思っています。その布石として取り組んでいる「NOREL」や「ガリバーフリマ」をローンチしました。今後も、新たなサービスを次々とローンチすることで、買取小売というアセットを活かしながら、『貸す』『借りる』という分野に進み出し、これまで接点のなかったカスタマーを大きく取り込み、そのスピードを上げていくことに挑戦していきます。」
IDOMのプラットフォームで完結する世界
天野「以前、タイムズが実施されていたアンケートで非常に興味深い記事がありました。タイムズのカーシェアリングサービスを利用したことのあるユーザーで、クルマを所有していない人の中で、タイムズのカーシェアリングサービスを利用したことによってクルマを買いたいと思った方が、3割もいるということでした。
こういったカスタマーとコミュニケーションを取れる接点を持つことができれば、IDOMのサービスを使ったユーザーが『クルマを買いたいと思ったときにはIDOMで』というエコシステムを作っていくことが可能となります。
また、クルマを所有した人がIDOMのプラットフォームを使い、自身のクルマを貸し出して儲けるというような形をIDOMのエコシステムの中で完結させられる構造も考えています。」
CaaSからMaaSへ
天野「NORELをはじめ、MaaS領域手前の、カスタマーとクルマの所有者を繋いでいくトリガーとなるプロダクトをいくつもローンチすることによって、クルマとカスタマーの情報をさらに蓄積していきながら、次の段階であるMaaSへとつなげていくという戦略を描き、現在推進しています。
CaaSプラットフォームが完成すれば、次はその価値を、さまざまな業界の方々と協業していくことでMaaSという領域によって拡大させていくといく未来が描けます。」
オープンイノベーションという新たな戦略
天野「現在、自動車関連企業だけでなく、旅行会社、不動産会社、鉄道会社など、さまざまな業界からの参入プレイヤーが増えています。こういった企業と協業し『自社だけで実現できないことを共創によって叶えましょう』というオープンイノベーションの文脈も視野に入れ、モビリティサービスをさらなる新しい形へと変換していくということを模索し実施し始めています。これがまさしくMaaSという領域への一歩です。」
求める人材
天野「このCaaS/MaaS戦略を実現するため、現在IDOMでは人材を募集しています。従来の自動車業界のようなタブーは減ってきており、自動車業界経験ゼロからのスタートでも大丈夫です。私自身もそうでしたし。
最も重要なのは、CaaS/MaaSという文化、世界観をどう構築していきたいかというマインドと、世の中に新たなスタンダードをつくっていきたいという思いです。今後は、国や官公庁、さまざまな企業と協業しながら、CaaS/MaaS領域でナンバーワンを目指しています。そのため、社内外のステークホルダーとマルチに対応でき、事業推進のスキルと経験がある方は、ぜひお話をさせてください！」
IDOMではCaaS/MaaS領域他、さまざまなポジションでの募集を行なっております。少しでもご興味がある方は、お気軽にご連絡ください！
【現在募集中の職種はこちら】
・経営戦略
・財務
・経理
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